近年、腰部脊柱管狭窄症の本や雑誌が増え、そして私達のもとにもそう診断されたと来られる方が急増しているように思います。
そもそも、脊柱管狭窄とは何でしょうか?
そして背骨コンディショニングではどのようにその原因を捉えていて、そしていかにその症状が改善されていくのか?についてお伝えしたいと思います。
どのような症状ですか?
腰痛、坐骨神経痛をはじめ足に神経痛が起こっていたり違和感ハリがでます。
また、普段気にならないが歩き出すとシビレて歩けなくなったり、歩きにくくなる場合があります。その時は腰を丸めて少し休憩をするとまた歩けるようになる「間欠跛行(かんけつはこう)」という症状が出るのが特徴的と言われています。
普段から症状が出ている場合で歩くと症状が増す方が休憩で楽になるという場合も「間欠跛行」と呼びます。
これらの症状が進むと、歩ける距離がだんだん短くなって次第に歩けなくなり、立っているだけでも辛くなるように進行することがあります。
また、足の症状だけで、腰痛は全くないという場合も多くあるとされています。
どれくらいの人がなるの?
推定患者数は日本国内で240万人(40歳以上の3.3%)(紺野慎一、2010)とする調査があります。引用元:大日本住友製薬
また、年齢と共に脊柱管は狭くなり、70歳代の12人に1人は腰部脊柱管狭窄症の可能性があるとされています。下のグラフは腰部脊柱管狭窄症の手術患者さんの年齢分布です。
脊柱管とは
背骨は脳から下に降りてくる神経の通り道になっておりその背骨にある神経の通り道を脊柱管といいます。
その中には頚椎・胸椎の高さまで脊髄が通っており、腰椎の高さからは神経(馬尾神経)に枝分かれして血管などと共にさらに下降しています。
脊柱管狭窄症とは(一般的な医学上の説明)
医学上の説明について非常にわかりやすくまとめられていたので、下記文章は毎日新聞社「医療プレミア」より引用させて頂きました。
==引用==
脊柱管狭窄症は、一言で言うと脊柱管という脊椎(せきつい=背骨)の中にある神経の通り道が変形して狭窄する(狭くなる)ことで神経が圧迫され、腰痛や足のしびれなどの症状が出る疾患です。
狭窄が起きる原因を説明する前に背骨の構造を簡単に説明しましょう。背骨は椎骨という骨が連結してできています。その椎骨と椎骨の間には椎間板という軟らかい軟骨組織があります。これは椎骨の間でクッションの役割を果たします(図)。
脊柱管狭窄症は、
(1)腰の周辺にある椎間板が傷んで隆起する
(2)傷んだ椎間板の上下の椎骨が変形し
骨棘(こつきょく)というトゲ状の骨の出っ張 りができる
(3)椎骨と椎骨をつなぐ靭帯(じんたい)が変性して厚くなる
(4)腰椎すべり症という病気で椎骨がずれる−−など
さまざまな脊椎の障害 が原因となり、脊柱管が狭くなって起きる病気です。
脊柱管には、中枢神経の束である脊髄のほか、脊髄の末端部分に当たる馬尾(ばび)や脊髄から枝分かれした神経根が通っています。脊柱管が狭くなるとこれ らの神経が圧迫され、足腰にしびれが生ずるのです。老化現象の一つとも言われますが、脊柱管狭窄症の根本的な原因については、まだわからないことが多くあります。
==引用ここまで==
医学上このように解釈をされています。
おそらく診断を受けられた方もこのような内容であったと思います。
背骨コンディショニングで考える原因は
原因はそもそも神経の圧迫でないのでは?
我々、背骨コンディショニングでは神経の伝導異常は神経が引っ張られた状態で起こることが大半なのではないか?と考えています。脊柱管狭窄症という括りにしてしまうと既に腰部における神経圧迫を前提にしていますが、そもそも脊柱管が狭窄していることでの症状では無いのでは?と言うことです。脊柱管は年齢とともに狭くなる人が増えて行きますが、症状を訴えなければ別のことでMRIを撮った時に狭窄をしていることが発見されるという事もよく起こります。
また、脊柱管狭窄症と診断された方の中でも、腰椎の部分で無く、仙骨の高さ(骨盤付近)に痛みがあるという方はかなりの比率で、それこそ毎日くらいお会いします。
また一方で腰椎に着目してみると本来背骨はS字カーブを描いていて、腰椎の部分は前弯(つまり反っている)しているはずです。そして重度の脊柱管狭窄の方たちにお会いすると、その多くの方は腰が曲がって腰椎が後ろから見てぼこぼこと飛び出している位に後弯を起こしています。
それこそ見た目で曲がっているのが分かるくらいですので何センチも後ろにズレているのです。それらを元の位置が元に戻っていけば行くほど症状は収まっていくのでこれらの背骨の位置と症状の関係は存在すると確信しています。
狭窄症は腰を丸めたほう治る?
この答えは「背骨コンディショニング」では真逆になります。
それがなぜなのでしょうか?
神経が脊柱管で押しつぶされているのを開放しようとすると腰を丸めるましょう言うことに対処方法に到達します。
確かに足がうごきにくくなった時に腰を丸める姿勢を取ると疲労を起こしている筋肉や伝導異常を起こしている神経をストレッチすることが出来て一時的に楽になります。
しかしながら、そもそも腰椎が反っていない事が症状の原因だとしたら、元の位置に戻して行くためにすこしずつ(痛すぎない範囲で)反らせる体操をして「元にもどしてあげないといけない」のでは無いでしょうか?
そもそも、神経は引っ張られることで神経伝導の異常を起こしていると仮定すると、まさしく「引っ張っている状態」を「引っ張っていない状態」に(腰椎が正しく反っている)目指さ無いことには根本的な解決にならないと思いませんか?
そして、これは机上の空論では無く実際に真面目に取り組んだ人が口を揃えて「固まっていた腰が少し動くようになってくると同時に症状が急に楽になってきた」と言います。
これは事実です・・・
私たちは腰痛に絞っても既に30万人の解決実績があります
しかも、体操であればひとりでも直ぐにはじめられます。そして、自分で体操をする時に
痛すぎる動きや無理な動きはひとまず避けてはじめれば、これほど安全な方法はないと思っています
とにかくまずは試してみてください
脊柱管狭窄がよくなった事例
10分間の歩行も困難だったすべり症が手術なしで見違えるほどよくなった
82歳 Mさん
5年ほど前から腰から足の痛みに悩まされ、整形外科に行くと脊椎すべり症に伴う脊柱管狭窄症と診断されました。
両足のおしりから太ももの裏やふくらはぎに鈍痛と足裏のしびれで、10分歩くのもつらかったです。すべり症の手術は難易度が高いものと聞いていたので、手術を避けていたところ背骨コンディショニングに出会いました。驚くことに最初の背骨矯正で痛みで曲がってしまっていた腰が見違えるほど伸びて歩きもずいぶんラクになりました。
しかし、日が経つと元に戻ってしまうため、月に2~3回は体操教室に通い、自宅でも週に2会の筋トレを続けていました。2ヶ月くらいすると症状がかなり安定してカラダが軽くなって調子がよくなってきました。
ところが調子に乗って10キロほど自転車で遠乗りをしたことで、翌日右足に激痛が走り、トイレに行くにもままならない状態になってしまいました。長年運動せずに筋力が落ちていたのに、足腰に大きな負担をかけてしまったのです。
ふたたび、背骨矯正を受けて、筋トレを継続。1ヶ月ほどで右足の鋭い痛みはなくなりました。しかし、腰のだるさ、苦しさお尻から両足の太もも、ふくらはぎのつっぱり感と鈍痛、足裏のしびれはまだ残っていました。
この時先生から「筋肉が十分ではないので、仙骨がまたズレて症状が再発している。課題通りに筋トレをしっかりしてお尻の筋肉を鍛えるように」と言われてしまいました。
正直、いま思うと不調は先生が直してくれるものだと思っていた気がします、体操や筋トレも痛い時だけでお世辞にも真面目に取り組めていませんでいた。
よく考えたら自分の生活習慣から起こっている症状だから、自分の生活習慣を変えない限りまたいつまでも繰り返す。「症状は自分の努力で治すものだ」と気付き、寝る前に必ず丁寧に体操し、プログラムどおりきっちり筋トレを行うようになりました。
今度は着実に良くなってきている実感があります。
これからも教えてもらった運動をしっかり続けていこうと思います。
脊柱管狭窄症の体操
前述の通り脊柱管狭窄症という括りで
症状が出ているのでなければ実際に起こっている原因をまずは知ることが大事ですので
この「腰痛革命」メールクリニックの最初からぜひ読んで頂きたいですが
代表的なものをいくつかあげていきましょう!
脊柱管狭窄症の体操
前述の通り脊柱管狭窄症という括りで症状が出ているのでなければ、実際に起こっている原因をまずは知ることが大事ですのでこの腰痛革命メールクリニックを最初からぜひ読んで頂きたいですが
まずは、代表的な体操からいくつかあげていきましょう!
足回し
https://youtu.be/3Aa9BuWlUHU
30回打ち回し外回し を左右
週 5〜6回
仰向け膝倒し
https://youtu.be/DpPpAEg9r1k
30回 週 5〜6回
坐骨神経ストレッチ
https://youtu.be/jh3uRL2aBOA
30秒くらい 1セット
週 5〜6回
バックキック
https://youtu.be/SKj4-tRhlIM
10回☓3セット 週2回
まずはこのあたりからはじめて、できるようになったら
ステップアップをすると良いですね